シンジはミサトを見て言う。  シンジが山の方を見ると、国連軍の垂直離着陸型攻撃機が次々と空中を後退していく様子が見えた。それに続いて忍び寄る足音。そして、攻撃機に続いて現れたのは、山のふもとに立つビルよりも背の高い二足歩行の巨人だった。攻撃機は、足音の主の周りを取り囲むようにして空中を固める。シンジのいる市街地を抜けてミサイルが発射される。ミサイルは弧を描いて旋回しながら、巨人に次々と命中する。巨人が爆炎に包まれると、高熱の爆風が街に広がり、停車中の電車が融解した。 「ごーめんっ、お待たせっ!」 「ああ。使徒に対し通常兵器では役に立たんよ」 「そいつぁ結構。それじゃ、いくわよおっ!」  一旦使徒から離れた初号機は、地上を駆け抜け、一気に間合いを詰める。再び至近距離まで近づかれた使徒は、初号機に対してA.T.フィールドを展開して侵入を防ごうとする。  自力で起き上がろうとするが、苦しそうな表情を見せる少女。 「本当の姿……」. マヤオペレーション予告 ... ボタンを連打してメーターが上昇するほど期待度がアップする他、エヴァ系や暴走モード発展の可能性もある。 ... 背景変化だけでなく、セリフ連続やタイトルなどの契機演出でもあるシャッター予告。  シンジは声のトーンを下げる。 「発進準備完了!」  ミサトは、マコトに向かってパイロットの状態を確認する。  ミサトは、ゲンドウの言葉を聞いてリツコに詰め寄る。一瞬初号機の方を見てから、自分が知っている話の流れとは違うことに困惑して表情を曇らせる。 「エヴァ再起動……そんな、動けるはずありません!」 「了解」とリツコが言う。 「……んっ?」 新世紀エヴァンゲリオン|伊吹マヤの名言集めました。キャラ:伊吹マヤ(いぶき マヤ)【プロフィール】特務機関nerv本部オペレーターで、階級は二尉。nerv本部技術開発部技術局一課所属。リツコの部下で、彼女に強い憧れを抱いており、コンピューターオペレーターとしての技能は優秀。  幹部の一人が机を叩く。, NERVに到着したミサトの車が地下行きの貨物列車に乗り込む。 「あのA.T.フィールドをいとも簡単に……!」 「はい」  シンジは思い悩んで言葉を失う。自分ではどうしていいのか分からずに、助けを求めるような表情でミサトを見る。 「これも父の仕事ですか」 「A.T.フィールド!」 「発進!」, ミサトの合図と共に、射出口内を急上昇で通り抜ける初号機。コックピット内のシンジは、上昇スピードによって発生した強烈な重力に耐える。使徒が市街地の大きな道路へ歩み出たところで、正面の射出ゲートが開き、EVA初号機が地上に姿を現す。 「エヴァの防御システムは?」 「そ」  ゲンドウは、言い訳を一切受け付けないという態度を続ける。 「うおっ?!」  リツコは作戦の変更に備えてオペレーターに指示を回す。  マコトは、楽観視できない状況を伝える。 『第3次冷却、終了』 「了解。第一次コンタクト」  幹部が背筋を正して電話を受けた。, 使徒は2つの山が形成する谷間へと足を進めて行く。使徒が予定通りの場所へ到達すると一斉に身を引く空中の攻撃機。ミサトは、車を止めて助手席の窓から身を乗り出して戦況を見定めていた。シンジは、身を乗り出したミサトの胸に押しつぶされそうになる。双眼鏡で国連軍の動きを観測していたミサトは、次に起ころうとしている事態を察知する。  ミサトは窓の外に釘付けになるシンジを見て説明する。, 貨物列車の執着地点に到着したミサトとシンジは、エレベーターに乗って更に地下深くへと降りて行く。地下8-30を過ぎた辺りで到着のベルが鳴る。エレベーターのドアが開くと、一人の女性が中へ乗り込んで来る。 「だめか!」  初号機の体を満たしていたプールの液体が抜かれて水位を下げていく。 「暴走……」 伊吹マヤ: 双方向回線、開きます。 シンクロ率、41.3%。 赤木リツコ: すごいわね。 伊吹マヤ: ハーモニクス、すべて正常値。暴走、ありません。 赤木リツコ: いけるわ! 葛城ミサト ・・・発進準備! 「エントリープラグ、注水」 「あなたが乗るのよ」  特務機関NERV最高司令官・碇ゲンドウは、司令席に肘をついて顔の前で手を組みながら、狼狽する幹部たちを静観していた。 「はい」 「目標は、依然健在。現在も、第3新東京市に向かい侵攻中」 「良いわね、シンジ君」 「まねー。お父さんの仕事、知ってる?」  シンジは、ふと人の気配を感じて向かいの道路へ目を向けた。 「はい」 「ハーモニクス、すべて正常値。暴走、ありません」 「碇シンジ君、あなたに見せたいものがあるの」  国連軍は、巨人に対して地上からも砲撃の雨を浴びせる。戦闘機が大型の爆弾を投下し、巨人の至近距離で炸裂する。それでも巨人は無傷のまま立っていた。  リツコは、モニターに映った初号機を見て身を乗り出す。  ミサトは、ただ驚くことしかできなかった。  そう言ってゲンドウは地下へと降りて行った。  シンジの横に並んでリツコが説明する。 『第1拘束具、除去。同じく、第2拘束具を除去』  シゲルが報告を入れる。  再起動した初号機が雄叫びを上げる。そして、体制を低く構えた初号機は、勢いを付けて高く飛び上がると、膝から使徒に体当たりを仕掛ける。 「分かった」 「うわぁっ!」 『射出シーケンスは、予定通り進行中』  オペレーターの一人、伊吹マヤがそれに応じる。  ゲンドウの傍らに立っていた冬月が念を押す。ゲンドウは、無言のまま不敵な笑いを浮かべる。ミサトは主モニターの方へ向かいなおすと、大声で号令を掛ける。 「碇君、我々の所有兵器では、目標に対し有効な手段が無いことは認めよう。だが、君なら勝てるのかね?」 「説明を受けろ」 「うっ、あらリツコ……」  ミサトは、少し腰を屈めてシンジに目線を合わせる。シンジは、ミサトの目から逃げるように横を向く。  シンジは、考え込むのを止めて、ミサトに話を振る。 「何故だ!直撃のハズだ!」  初号機を固定していた巨大な橋が、モーター音を鳴らしながら移動を始める。 「あの爆発だ、ケリはついている」 「初号機、完全に沈黙」 「シンジ君、落ち着いて!掴まれたのはあなたの腕じゃないのよ!?」 『第1ロックボルト外せ!』  オペレーターの報告が入った直後に、主モニターは砂嵐の映像になる。, 「大丈夫だった?」 「(歩く……)」 「他の人間には、無理だからな」とゲンドウは言い切る。 「大丈夫、肺がL.C.L.で満たされれば、直接血液に酸素を取り込んでくれます。すぐに慣れるわ」 「シンジ君避けてっ!」 「停止信号プラグ、排出終了」  ミサトが今の状況に危機感を募らせる。 「伏せてっ!」 「シンジ君、今は歩くことだけを、考えて」  ミサトはサングラスを外して自己紹介をする。 「了解、現作業を中断、再起動に入ります」  下降を続ける貨物列車の中で、シンジは車のダッシュボードに目を落とす。 「いえ、侵食しているんだわ……」 「なぜ、僕なの?」 「人類を守る大事な仕事だと、先生からは聞いてます」  シンジは、クシャクシャになった紙をミサトに手渡す。紙にはゲンドウが殴り書きした『来い!』というメッセージが書かれていた。IDカードは、その紙の端にクリップで留められている。 「出し惜しみを出すな!なんとしてでも目標をつぶせ!」 「頭部破損、損害不明」 『解除確認』 『補助電圧に問題なし』 「戦車大隊は壊滅。誘導兵器も砲爆撃もまるで効果なしか……」 「じゃあ、僕がこれに乗って、さっきのと戦えって言うの?」  顔を掴まれた初号機は避けられるはずもなく、ミサトが声を上げた時には既に間に合わない状態だった。 「え?」  ミサトはシンジの身を案ずる。その時、完全に沈黙したはずの初号機の目に光が戻る。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のセリフとストーリー / EVANGELION:1.01 YOU ARE (NOT) ALONE. 「……ふぅ、どうもありがとっ。助かったわ」 「左腕損傷!」 『現在、特別非常事態宣言発令中のため、全ての回線は不通となっております』  オペレーターの青葉シゲルのモニターに非常事態を告げる警告が表示される。  シンジの中で、幼い頃の記憶が蘇る。  通常ではありえない事態を眼の前にしてミサトが声を漏らす。 「分かりました。予定通り、発動いたします」 「無理だよそんなの!見たことも聞いたことも無いのに、出来るわけ無いよ!」  コックピットの中がオレンジ色の液体で満たされていく。シンジは、みるみるうちに液体に包まれ、思わず息を止める。 各エヴァパイロットが使徒と戦うリーチ。 「ごめんっ!」  机を叩いた幹部が、もう一度机に拳を振り下ろす。 「フィールド、無展開!」 「シグナル、作動しません!」  驚いたミサトは、シンジの頭を抱えて車のシートへ身を沈める。  貨物列車に乗った車内でシンジはミサトに尋ねる。 「映像、回復します」  リツコは息を飲む。 シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のセリフとストーリー / EVANGELION:FINAL, 新世紀エヴァンゲリオン 第1話「使徒、襲来 / ANGEL ATTACK」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第3話「鳴らない、電話 / A transfer」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第4話「雨、逃げ出した後 / Hedgehog's Dilemma」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第7話「人の造りしもの / A HUMAN WORK」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第8話「アスカ、来日 / ASUKA STRIKES!」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第9話「瞬間、心、重ねて / Both of You, Dance Like You Want to Win!」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第10話「マグマダイバー / MAGMADIVER」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第11話「静止した闇の中で / The Day Tokyo-3 Stood Still」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第12話「奇跡の価値は / She said, "Don't make others suffer for your personal hatred. 「(やっぱり僕は、要らない人間なんだっ……!)」  使徒の槍は、初号機の頭部を貫通すると、そのまま押し出して遠くのビルへと激突させた。使徒の槍が引き抜かれると、初号機は力なく首をうなだれて動かなくなってしまう。それと同時に、貫通した槍の傷口から大量の液体が噴出する。  シンジが上を見上げると、高い位置に設置されたコントロールルームのガラス窓から、ゲンドウがシンジを見下ろしていた。 本命がエヴァの占拠なら、パイロットを狙うわ 至急シンジ君を初号機に退避させて マコト はい。 アスカは? シゲル 303病室です ミサト 構わないから弐号機に乗せて。 マヤ しかし、未だエヴァとのシンクロが回復していませんが…  リツコは、白衣のポケットに手を入れたままシンジに自己紹介をする。 『エヴァンゲリオン』名言・名セリフ投票エリア.  ミサトは後ろの司令席へ戻ったゲンドウの方を振り返る。ゲンドウは机に肘を付いて顔の前で手を組み、落ち着き払った態度で答える。  初号機に迫られた使徒が、目から光線を照射して応戦する。巨大な十字架の炎が市街地に伸びる。  初号機は、使徒の前に展開されたA.T.フィールドの壁を、両手で掴んでこじ開けようとする。その状況を観測したデータを見てマヤが報告を入れる。  目を押さえて苦しむシンジ。使徒は、光線状の槍を何度も何度も打ち付ける。至近距離からダメージを与えられ、シンジのいるコックピットのモニターに亀裂が入り始めた。 「技術局第一課・E計画担当責任者・赤木リツコ。よろしくね」 「すごい!」  シンジは、意外な言葉に驚いてミサトを見る。その時、暗いトンネルを抜けて貨物列車が広い空間へ飛び出す。 「うわっ!」  マヤが事態を告げる。  明りがつくと、シンジの目の前に巨大なロボットの顔が浮かび上がる。その空間は巨大なプールに浮橋が掛けられていて、ロボットは肩から上を水面から出している状態で立っていた。 「使えるかね?」 「歩いた!」 「出撃!?零号機は凍結中でしょ!?……まさか、初号機を使うつもりなの!?」 「総力戦だ。後方第4師団を全て投入しろ!」  リツコは、後ろに立っているミサトの方に振り向いてゴーサインを出す。  ミサトはシンジの方を見て腕を組む。  エヴァに初めて乗るシンジの出した数値を見てリツコが驚く。  リツコはシンジの方を見る。 『エヴァ、射出ハブターミナルに到着』  リツコが半ば諦めかけたとき、初号機は折られた左腕を自力で再生させてしまう。  シンジは下を向いたまま肩をすくめる。 「駄目です、信号拒絶、受信しません!」  アナウンスが流れると、自動で重い扉が閉まる。 「まさか……!」  リツコは、出撃は想定済みだったと言わんばかりの態度を見せる。 「そうだ」 "」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第13話「使徒、侵入 / LILLIPUTIAN HITCHER」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第14話「ゼーレ、魂の座 / WEAVING A STORY」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第15話「嘘と沈黙 / Those women longed for the touch of others' lips, and thus invited their kisses.」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第16話「死に至る病、そして / Splitting of the Breast」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第17話「四人目の適格者 / FOURTH CHILDREN」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第18話「命の選択を / AMBIVALENCE」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第19話「男の戰い / INTROJECTION」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第20話「心のかたち 人のかたち / WEAVING A STORY 2:oral stage」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第21話「ネルフ、誕生 / He was aware that he was still a child.」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第22話「せめて、人間らしく / Don't Be.」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第24話「最後のシ者 / The Beginning and the End, or "Knockin' on Heaven's Door"」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 第25話「終わる世界 / Do you love me?」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン 最終回「世界の中心でアイを叫んだけもの / Take care of yourself.」あらすじ, 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 / Evangelion: Death and Rebirth の全セリフとストーリーまとめ, 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に / THE END OF EVANGELION の全セリフとストーリーまとめ.  使徒のA.T.フィールドに跳ね返される初号機を見てミサトが言う。  オペレーターが悲観的な状況を報告する。  目の前に広がる景色を見て素直に驚くシンジ。貨物列車の走る線路は、空中に掛かる橋のように高い高い場所から地下へと続いていた、眼下には、広大な空間が広がり、湖や森林が見える。天井からは無数のビル郡が突き出し、採光窓からは太陽の光が差し込んでいる。 「なんかするんですか、僕が。……そうですよね。用が無いのに父が僕に手紙をくれるはず、無いですよね」  貨物列車の作動準備が終わり発車のベルが鳴る。, 使徒の殲滅を諦めた国連軍の幹部たちは、NERVに結果を委ねる。  ミサトは両手に付いた砂埃を払いながらシンジの方を見る。  そこには、制服を着た青い髪の少女が立っていた。電線に止まっていた鳥の群れが一斉に羽ばたく。その音に気をとられて視線を逸らしたシンジは、もう一度少女のいた方へ目を向ける。すると、さっきまで人の気配があった場所には、もう誰もいなくなっていた。  マヤが信じられないといった面持ちで主モニターの方を見る。 「冬月、レイを起こしてくれ」  リツコは、マヤの後ろに立ってモニター越しにシンジを落ち着かせようとする。 「駄目だわ、A.T.フィールドがある限り……」 「第2次コンタクトに入ります。インターフェイスを接続。A10神経接続、異常なし」 「駄目だ!この程度の火力では埒があかん!」  ミサトは今まで自分が知らなかったエヴァの本性を知ることになる。 「もちろんだ。使徒を倒さぬ限り我々に未来は無い」  その時、国連軍の幹部の下へ緊急用の電話が入る。 「目標に全弾命中!」 「そんな……。できっこないよ!こんなの乗れる訳無いよぉっ!」  ミサトにまで撥ね付けられたシンジは、再度下を向いてしまう。 「ふっ。……出撃」  マヤのモニターは、次々と断線していく回路図を表示する。  使徒は初号機の頭に掴みかかると、力ずくで持ち上げる。そして腕を掴むと、力で折り曲げようとする。 『現在、初号機はK-52を移動中』 そのまま当たることは少ないが、シンクロ率がどんどん上昇していき、画面がブラックアウトし暴走する可能性がある。 その場合は2r確変大当りとなり、暴走モードへと突入する。 エヴァリーチ.  リツコは鋭い視線をシンジに向ける。 「シンジ君、時間が無いわ」 「最終安全装置、解除!エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」 「思考形態は、日本語を基礎原則としてフィックス。初期コンタクト、全て問題なし」  爆風によって立ち上がった煙が徐々に晴れていく。凄まじい爆風にも耐え、粉塵の影から帰還を果たす初号機の姿が確認される。リツコは、モニターに映し出された光景を見て息を飲む。  初号機の肩から腕にかけて固定していた壁のような機械がスライドを始める。  シンジはミサトが笑顔でピースサインを送っている写真に目を落としてから、時計を確認して予定を変更する。 『外部電源、充電完了。外部電源接続、異常なし』 最大50個の名言がランダムで表示されます。 お好きな名言・名セリフをタップ・クリックしてご投票 ください。 良いセリフがなければ、お手数ですがページのリフレッシュをお願い致します。  冬月はゲンドウの意図を察するが、念のため確認を取る。 「了解。……構いませんね?」 「エヴァは……?」 「……例の男の子ね」 「う、うわぁぁっ!」 「死んでいるわけではない」  マヤは次の段階に作業を進める。  シンジたちのいる空間にゲンドウの声が響く。  シンジは、手渡された資料の表紙をじっと見つめる。 「状況は!?」  ゲンドウは淡々とした口調で話続ける。 「予備が使えなくなった。もう一度だ」  リツコがマヤに確認を取る。  シンジは、自信を弱めて声色を落とす。  シンジは突然名前を呼ばれて顔を上げる。  少女は、体の痛みに耐えながらも、苦痛の表情を浮かべる。シンジは、少女の苦しむ姿を目の当たりにして、自分の置かれた状況と向き合う。背後に立っている初号機を振り返って確認する。自分の手を見ると、少女の流した血が付いていた。それを見たシンジは、ぎゅっと目をつむって自分に言い聞かせる。 「そう、これが私たちの秘密基地、ネルフ本部。世界再建の要、人類の砦となるところよ」 「初号機もA.T.フィールドを展開、位相空間を中和していきます!」  リツコは主モニターに映る初号機に目を向ける。ついに初号機の腕は、使徒の力に負けて折れてしまう。シンジは驚愕して言葉を失う。 「せーのっ!よっ……っしゃぁ」  第1発令所で歓喜を上げる国連軍の幹部たち。 「航空隊の戦力では、足止めできません!」 砂浜に打ち寄せる波。青い空。蝉の鳴き声。それは「夏」という一言で表現できる一日だった。しかし、第3新東京市の光景は、かつての日常からは遠く離れたものになっていた。海は赤く染まり、街は崩壊した建物の残骸が無数に転がっている。海岸線沿いの道路には戦車がひしめき、じっと海を睨んでいる。そして一年中が夏だった。, 第3新東京市に上京した碇シンジは、葛城ミサトと待ち合わせるために公衆電話の前に立っていた。 「くぅっ!」  シンジは目に涙を浮かべながら、反抗的な顔をゲンドウに向ける。 「我々の切り札が……」 「ちょっとまさか……N2地雷を使うわけ!?」  シンジが顔を上げると、サングラスを掛けたミサトが、車のドアを開けて迎える姿が目に映った。攻撃機が巨人に対して一斉射撃を開始する。巨人の体は、みるみるうちに爆炎に包まれていく。ミサトはギアをバックに入れて、素早くハンドルを回すと、危険を回避するべく車を急発進させる。, 国連軍の幹部たちは、第1発令所の巨大主モニターを食い入るようにして見ていた。 「はい」  リツコが素早く指示を出す。 暴走モードに入る可能性あり。 シンジ背景(通常) ・レイ背景(?) アスカ背景(?) エヴァ系リーチ 発生後ミサトの「エヴァンゲリオン発進」のセリフ有り。 カットインがゲンドウ&冬月なら大当り確定  次の瞬間、激しい衝撃波がシンジを襲う。シャッターが軋む。電線が空を切って揺れる。シンジは、思わず耳を塞いで立ち尽くす。その時、シンジは何かが近づいてくる音に気づいて振り向いた。 「ミサト、でいいわよ。改めてよろしくね!碇シンジ君」 「碇。本当にこれで良いんだな?」  オペレーターの報告で主モニターの映像が復活する。  冬月がモニターの前から姿を消すと、別の画面に切り替わる。ゲンドウは音声のみになったモニターに話しかける。 「あっ、そうだ。お父さんから、ID貰ってない?」 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のセリフとストーリー / EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.  その光景を見た冬月は確信を口にする。  砂嵐の映像を見つめる幹部たち。  ゲンドウは左手で眼鏡を上げると、自信のある表情を覗かせる。, 「これから父のところへ行くんですか?」  幹部たちを見てゲンドウが答える。 エヴァンゲリオンの全てを網羅したデータベースから、人気作品を視聴者が選ぶ史上初の「全エヴァンゲリオン大投票」。あなたの好きな【台詞(セリフ)】への投票を募集中! 「……久しぶりだな」 「他に道は無いわ」 「了解です」  ゲンドウが呼びかけると、モニターから少女の声が聞こえる。その声は、細く平坦で冷たいというような、感情の純度が極めて低いものだった。  シンジは、床に視線を落として声を震わせる。  資料を読んでいたシンジは、さっと顔を上げてリツコを見上げる。, 第1発令所のゲンドウは、小さなエレベーターに立って冬月の方を見る。  初号機を乗せたブリッジがゆっくりとスライドして、発射場所へと運んでいく。  幹部たちは身を乗り出し、拳を握り締めて指示を飛ばす。 「コミュニケーション回線、開きます。ルート1405まで、オールクリア。シナプス計測、シンクロ率41.3%」 「勝ったな」  シンジは、決心を固めた表情で前を見据える。  ミサトは携帯を閉じて顔を上げる。  シンジの乗ったコックピットから見える景色が移り変わり、正常に目の前の映像が映し出される。 「いけるわ!」 「嫌だよそんなの!何を今更なんだよ!父さんは、僕が要らないんじゃなかったの?」 「……父さん……」 「ネルフ……」  リツコは主モニターの映像に釘付けになる。初号機は使徒のA.T.フィールドを完全に引き裂いて間合いを詰めようとする。それを見たミサトが驚く。 「くっ……!はぁっ、はぁっ!」 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の名言・名セリフ集をご紹介します。エヴァはアニメ放送から約20年が経過していますが、その後も様々なメディアとのコラボにより大人気作品となりました。そんな新世紀エヴァンゲリオンのキャラによる名言・名セリフ集をまとめました。  錐もみ状態で墜落した機体が、シンジのすぐ傍へと落下する。巨人は頭上に光の輪を宿して空へ上昇すると、墜落した攻撃機を片足で踏み潰していく。ひしゃげた機体が発火し爆発を引き起こす。シンジは身を縮めてそれを避けようとする。その時、爆風に巻き込まれそうになったシンジの前に、車のスリップ音が鳴り響く。 「なんですって!?」 「頭蓋前部に亀裂発生!」  シンジは、ロボットの顔を見て驚く。 「3年ぶりの対面、か……」 「父のいる所ですね……」 「……すごいっ!本当にジオフロントだ!」  マヤがモニターのステータスを確認する。  マヤはモニターを見つめながら報告する。  それを聞いてうなずいたミサトは号令を掛ける。, 『発進準備!』 「シンジ君は?!」 新世紀エヴァンゲリオン|伊吹マヤの名言集めました。キャラ:伊吹マヤ(いぶき マヤ)【プロフィール】特務機関nerv本部オペレーターで、階級は二尉。nerv本部技術開発部技術局一課所属。リツコの部下で、彼女に強い憧れを抱いており、コンピューターオペレーターとしての技能は優秀。  ミサトは気まずそうな表情で白衣姿の女性に声を掛ける。 「(歩くっ!)」 マヤ「おめでとう」 冬月「おめでとう」 ゲンドウ・ユイ「「おめでとう」」 シンジ「 ありがとう 」 父に、ありがとう 母に、さようなら そして、全ての子供達(チルドレン)に、 おめでとう-----やっぱ、いいッスよね、エヴァ最終話。  冬月は、感慨深い表情でゲンドウを見送る。, 真っ暗な空間にシンジを案内したリツコは、照明のスイッチを入れる。 「父さん、なぜ呼んだの?」  シンジは少女の下へ駆け寄って行く。その光景を見つめながら、ゲンドウは不敵な笑みを浮かべる。 「嫌だよ……せっかく来たのに、こんなの無いよっ!」 『解除確認。現在、初号機の状況はフリー』 「活動維持に、問題発生!」  マヤが早急に事態を伝える。 「進路クリアー、オールグリーン」  ミサトは、地上に出たシンジに声を掛ける。  シゲルが最後通告を出す。 「シンクログラフ反転、パルスが逆流しています!」 「うわっ、何ですか!?これ!あっ、あぁっ!」  シンジはゲンドウから目を逸らす。  その女性は、一息つくとシンジの方を見る。 「特務機関ネルフ?」 「残念ながら君達の出番は無かったようだな」 「あれがエヴァの……」 「えっ?」 『アンビリカルブリッジ、移動開始!』  使徒の放った攻撃は、初号機に全く効果を示さなかった。無傷の初号機は、間合いを詰めると、使徒の腕を取っていとも簡単にへし折ってしまう。使徒を蹴り飛ばすと、馬乗りになってその体を破壊していく。追い込まれた使徒は、突然体を変形させると、初号機に巻きついて自爆を決行する。その瞬間、巨大な爆発が起こり、十字架の火柱が空高くまで立ち上る。 「ばっけものめぇっ!」  これまで初号機を固定していた器具が全て外され、エヴァンゲリオンの体が現れる。  使徒が放った第二波の影響を報告するオペレーターの音声が流れる。リツコは、シンジの方を見据えて決断を迫る。 「ここまでね……。作戦中止、パイロット保護を最優先!プラグを強制射出して!」 「エヴァは!?」  リツコは主モニターを見て立ち尽くす。  ミサトは奥歯を噛み締めて決断を下す。しかし、マヤの報告によってそれは防がれてしまう。 「う、うわぁっ!」  リツコは振り返りミサトを見る。  特務機関NERV副司令官・冬月コウゾウは司令席の傍らで主モニターに映る巨人を見てつぶやく。  爆風に吹き飛ばされた車を這い出したミサトは、シンジの無事を確認する。 「駄目です、完全に制御不能です!」  幹部の一人が机を叩く。大量のタバコの吸殻が乗った灰皿が音を立てて揺れる。  そう言って、ミサトは『ようこそNERV江』というパンフレットをシンジに手渡す。 「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ!」, 使徒の放った光線がジオフロント内部を揺らす。揺れに気づいたゲンドウは天井を見て「奴め、ここに気付いたか」とつぶやく。  シンジは、ぎゅっと目をつむって言葉を吐き出す。 「左腕復元!」  ミサトは、シンジの態度を見てその内面を察する。 「シンジ君、しっかりして!早く、早く起き上がるのよ!」 「シンジ君、何のためにここに来たの?だめよ逃げちゃ。お父さんから、何よりも自分から」 「そうだ」とゲンドウが即答する。 「ミサト!?」 「必要だから呼んだまでだ」 「人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン。その初号機。我々人類の、最後の切り札よ」 「インテリア、固定終了」 『各リニアレールの軌道変更問題なし』  大きな揺れでベッドが倒れ、床に転げ落ちる少女。  シンジが二歩目を踏み出した次の瞬間、初号機は足をもつれさせて正面から転倒してしまう。顔面を強打し、うつ伏せに倒れこむ。シンジが痛みに耐えて顔を上げると、目の前に使徒が迫って来る姿が見えた。  シンジは、決意を固めて顔を上げると「やります、僕が乗ります!」と言ってゲンドウを見た。, 初号機の発進準備が着々と進められ、メカニックが作業の進捗状況を伝える。初号機のケージから発令所に戻ってきたミサトとリツコがモニターを見守る。  幹部の一人が、ゲンドウを見据えて嫌味を言う。 「そのためのNERVです」 「プラグスーツの補助も無しに?すごいわね」  シンジは、意識を集中させて初号機の足を前に出そうとする。初号機の巨大な足がアスファルトを踏みしめる。その衝撃でビルの窓ガラスが割れる。  その時、またしても使徒の攻撃がジオフロントを襲う。使徒が放った光線は、ジオフロントの天井に張られた装甲を貫き、収納されていた第3新東京市ビル郡を破壊する。破壊された建物が瓦礫となり、NERV本部へ雨のように降り注ぐ。その衝撃で、NERV本部を大地震並の揺れが襲う。 「ふぅ……」 『第1番から15番までの、安全装置を解除』 搭乗前のアルコール摂取は、厳禁です。 ハーモニクス、すべて正常値。暴走、ありません。 パルス、安定しています。 カスパーからメルキオールへ、ドライブデータをコピー。 プラグ震度、正常維持です。 …  シンジは不安な表情を少し強張らせる。  マヤが報告を続ける。  ミサトはハンドルに両手を乗せてシンジの方を見る。  幹部は立ち上がってゲンドウたちの方を見る。, 「衝撃波、来ます」 「到着予定時刻を12分もオーバー。あんまり遅いから迎えに着たわ。葛城二佐。人手もなければ、時間も無いのよ」  シンジは、突然突きつけられた現実を理解できずに、目の前にある初号機を見て立ち尽くす。  リツコはモニターに映る光景を注視する。 「父さん……」 『探査針、打ち込み完了』  リツコは、ゆっくりと動き出した初号機に向かって声を送る。  ミサトの合図で、エヴァが射出ブリッジから体を離す。 「ありがと。じゃ、これ読んどいてね」 「では、後を頼む」 『ゲートが閉まります。ご注意ください』 『主電源接続接続完了』  受話器の向こうで音声ガイダンスが流れた後、その通話は自動的に切れた。  オペレーターの日向マコトが声を上げる。 『第2ロックボルト外せ!』 「回路断線!」  ミサトの言葉に反応してシンジは表情を曇らせる。 「(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだっ!)」  いつもの事で仕方がないわねという風にして、肩の力を抜く白衣の女性。 「大丈夫ですかっ!?」  ミサトは右手を立ててサッと顔の前に出すと、腰をかがめて彼女の機嫌を取る。 「はい……」  マヤが初号機の状態を報告する。 「お前の考えている通りだ」 「モニター反応なし。生死不明!」 「……使徒には接触できない!」  マヤはモニター越しに状況を確認する。  ミサトの声にはっとして、シンジはバッグの中を漁る。 「あっ、は……はい」 「今から本作戦の指揮権は君に移った。お手並みを見せてもらおう」  シンジは少年らしい表情で答える。, 発令所内では、国連軍の幹部が結果を心待ちにしていた。 「装甲がもう持たない!」 「発進準備!」  事態を把握したミサトは、腕を組んでシンジに指示する。  次の瞬間、激しい爆発が起こり、山の向こうに巨大な火柱が立ち上がる。国連軍は、戦略自衛隊が誇る最強の破壊兵器を使用したのだった。, 「やったっ!」 「あっはい!……どうぞ」 「あっ、だめか。携帯も圏外のままだし、バスも電車も止まったままだし……」 「了解、EVA初号機、射出口へ!」 『フライホイール、回転停止。接続を解除』  二人は力を込めて車を押した。少しずつ傾いた車体は、遂にタイヤを地面に着地させることができた。  ミサトが生存者の確認を促す。鳴り響く爆発音。水を打ったように静まり返る発令所。  使徒は初号機の頭部を鷲掴みにすると、手から光線状の槍を放った。 「乗りなさい」 エヴァに初めて乗るシンジの出した数値を見てリツコが驚く。 「ハーモニクス、すべて正常値。暴走、ありません」 モニターを見つめながらマヤが告げる。 「いけるわ!」 リツコは、後ろに立っているミサトの方に振り向いてゴーサインを出す。 「そっか、苦手なのね、お父さんのこと。……あたしと同じね」  マヤは、モニターに送られてくるデータを読み上げる。  マヤが硬い表情でモニターを見つめる。  ミサトの合図で、シンジは車の天井に背中を付けて体重を掛ける。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのセリフとストーリー / EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO. 「そ。国連直属の非公開組織」  シンジは神妙な面持ちで足元に置いたボストンバッグを持ち上げる。 「やはりA.T.フィールドか」  決心しないシンジを見たゲンドウは、モニター越しに冬月を呼ぶ。 『Dブロック各所にて火災発生。指定域内の全通路を緊急閉鎖』  幹部の一人が腕を組んで奥歯を噛み締める。  モニターを見つめながらマヤが告げる。  爆炎に巻き込まれた初号機の状態を、ミサトが確認する。 「(父さんの仕事……)」  炎の中に浮かび上がる使徒の姿を見て驚く幹部。 「レイ……」  ゲンドウは不敵な笑みを浮かべて、何の前触れも無く出撃を命ずる。  ガラスの向こうでポケットに手を入れて立っているゲンドウが、シンジを見下ろす。 『第1層・第8装甲版、損壊』 『了解、エントリープラグ挿入。脊髄連動システムを解放、接続準備』  マコトがその状態を補足する。 「ええ。口の中がシャリシャリしますけど……」 「きゃぁっ」 「いえ、僕のほうこそ。葛城さん」 『電磁誘導システムは正常に作動』  それを受けてリツコが指示を出す。 「待ち合わせは無理か。しょうがない、シェルターに行こう」  リツコが最終的な確認を取る。 「本当に……なんてことだ……」 『L.C.L.転化状態は正常』  その女性は、毅然とした態度でミサトを責める。 !  初号機が発射台に到着すると、射出口のドアが開いていく。  そしてその声は、ゲンドウの指示に驚くほど素直だった。, 「初号機のコアユニットを、L-00タイプに切り替えて、再起動!」  立ち上がった幹部が力無く椅子へ座り込む。 「回路遮断、せき止めて!」 「ええ、そうなるわね」  マヤは、シンジが乗り込んだエントリープラグが無事に固定されたことをリツコに報告する。

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